アウトプット!~読んだ本をより理解するために~

アラフォーのおっさんが読んだ本を無駄にしないため、自分の仕事にどう活かそうか綴ってます。

【法律の勉強の仕方】大きく分類してどこに当てはまるのかを考えるってとても大事。

私は法務担当者でもあるので、実務的な本も読みます。
(知らないことが多すぎるから勉強しなきゃって動機で読むんですけどね…)

今回から書く記事はこちらの本について。

法務担当者のためのもう一度学ぶ民法(契約編)〔第2版〕

法務担当者のためのもう一度学ぶ民法(契約編)〔第2版〕


【1.読もうと思った動機】

改正民法がもうすぐ施行(2020年4月1日から)されるので、もう一度基本を押さえておこう、という動機で読み返しました(なお第一版です)。

今回からこちらを読んだアウトプットを書こうかと思います。


【2.目次】

第一章 企業法の体系と民法
第二章 契約締結前の法律関係
第三章 契約の締結
第四章 契約の解釈
第五章 債権の効力と消滅
第六章 取引の終了
第七章 契約を巡る紛争解決


【3.本の内容について】

今回は、第一章の「企業法の体系と民法」について。

民法が企業の経済活動のどこに分類されるのか?について書かれています。
当然、民法は他の会社との取引に適用されるってことが書いてあります。

「そんなことは当たり前だろう」

そうなんです。
当たり前なんです。

しかし、この章で一番大切なことは、ここではないと思っています。

著者の田路さんは、

なにか法的な問題が発生したときに、「分類したどれに該当するのか?」を考えないと、迅速性、効率性が大きく違う

と言っています。

起こった問題が、企業の中の問題なのか?外の問題なのか?
外だとして、権利侵害なのか?取引先なのか?一般消費者なのか?

どこに該当するかで当てはめる法律が変わってきます。
これを間違えると解決策にはたどり着けません。

また、田路さんは、

企業間で発生した問題について民法で考えるときに、契約の問題なのか?契約外の問題なのか?をまず考えることが重要

と言っています。

枠組みを定めずに問題を論じていると、そもそも当てはめる法律が違うってことがあるためです。


【4.この章を読んで】

正直、法律の勉強をしているときに、

「なんで一番最初に分類からやるんだろう?アカデミックすぎて面白くないし、具体的な話を知りたい」

と思っていました。

試験で点を取るためには分類なんて必要ないですが、物事の解決のためには「どこの範囲の話なのか?」は非常に重要です。

というより、これをやらないと「どの法律を適用させるか?」が決まらないので、法的問題の検討すらできません。

「分類してあるところのどこに事案が該当するのか?」

誰も教えてくれない基本を教わりました。