【論語】その5 孔子は熱い男?限界をほんの少し越えて達成感を味わおう。
論語も5回目となりました。
まだまだ魅力的な文はあるのですが、今回も入れてあと3回で一旦終わろうかと思います。
今回も有名な言葉から。
子曰く、譬(たと)えば山を為(つく)るが如きに、未だ成らざること一簣(いっき)にして止むは、吾が止むなり。
老先生の教え。ものにたとえてみると、山を作ろうとするとき、あと簣(もっこ)に一杯の土で完成するというのに、そこでやめてしまったらば、やはりやめたということ[に変わりない]。
※論語 ビギナーズ・クラシックス 加地伸行 p.202〜203
これ。
似た言葉を聞いたことがある。
僕は松岡修造が大好きなんですが、修造カレンダーにこんなことが書いてありまして。
次に叩く一回で、その壁は破れるかもしれない。
両方とも「『キツイからここでやめてしまおう』って思わずに、最後までやりきろう!」って意味だと思います。
しかしもう一歩踏み込んで、
もう限界だ!と思ってからもう一歩踏み出せ!
とも捉えられるのでは、と。
「もう一歩踏み込めるメンタルを持っているか?」という問いかけでは?と考えています。
もちろん、限界を超えるなんて、そんな簡単なことじゃない。
だから、ほんの少しだけ限界を超えられば、それでいいと考えています。
よく新卒の内定者研修の冊子で「仕事は120%の力で取り組みましょう」っていうけど、僕は間違っていると思う。
正直、105%でいいと思う。
(大体、こんな事言っているやつは120%で仕事していない。2割増のキツさを知らないから、こんな事が言えるんだって思っている。)
2割増はキツイし、絶対に長続きしない。
1割増でも毎日やったらキツい。
5%にしてやりきった感を持ち続ける。
その代わり、毎日105%でやる。
1.05を10回続ければ1. 63になるから。
100回やると131.5になる。
その代わり5%分、100回サボり続けると0.0059になるから。
ほんの少しをやるかやらないかで、こんなに差が大きくなる。
書いていて、「新卒研修で使えるネタじゃね?」と思いましたが。
ほんの少しを積み重ねることと、ほんの少しサボることの差は大きいですね。