プロ弁護士の思考術 その1
今回からご紹介する本はこちら。
『プロ弁護士の思考術(矢部正秋著)』
「もっと深く考えて、まとはずれな答えを出さないようになりたい!」と考え、手に取りました。
かなり読み応えのある本でして。
今まで自分が考えるときに想定していた範囲が、とても狭いものだったなぁと。
痛感しております。
この本は各章ごとに分割してお話することができるものなので。
各章ごとに自分の仕事で活かせることを得られました。
本の構成はこんな感じです。
第1章:具体的に考える
第2章:オプションを発送する
第3章:直視する
第4章:共感する
第5章:マサカを取り込む
第6章:主体的に考える
第7章:遠くを見る
今回は、第1章の「具体的に考える」について。
①.この章に出ていた事例
本では例として「境内に大量に落ちている銀杏を拾うと窃盗罪になるのか?」という問題を、いろいろな人(著者の事務所のスタッフやアルバイト、弁護士など)に答えてもらいました。
その中でベテランの弁護士は「境内に落ちているか否か、拾った銀杏の多寡により、窃盗罪かどうか決まる」という解答でした。
②.読んで私が感じたこと
ここで私は他の人(アルバイト)と同様「境内に落ちているんだから、拾っても何の問題もないだろう」と考えていたので、かなりショックでした。
「人間は楽をしたがる」とはよく言ったもので、何かを判断するときに物事を単純化してしまい、自分の常識や基準を交えて判断してしまうのだなぁ、と改めて痛感しました。
③.内容を受け止めて、活かすには??
例えば、新卒の書類選考で「サークルでは幹部として全員の意見を集め、みんなが納得するような方策を考え実行しました」というような自己PR(テンプレ?)を、私は今までどうやって処理していたか。
自分の所属してきたサークルに置き換えて単純に考えていたのでは?と反省をしています。まぁこんな感じなんだろう、と。
サークルにどれぐらいの人数がいたのか?(2人?10人?100人?)で意見を聞く大変さは全然違いますよね。
2人ならばある程度まとめることができる。5人ぐらいまでならそれぞれの意見から良いところをピックアップしてまとめることもできる。
10人いるとまぁまとまりません。100人いれば意見を聞くのも一苦労です。
また、人数が多くても、同じような考えの人たちばかり集まるサークルでしたら意見はまとまりやすいだろうし、違う考え方をする人たちばかりなら人数が少なくてもまとまりません。
置かれている状況によって大変さは全然違うのです。
④.まとめると
その人の置かれていた状況をより正確に理解するために、情報収集が必要です。
自分の環境と候補者の環境は全く違うもの。
単純に処理をしてはならない。
楽をして仕事をするなんてのはできないものですね。