アウトプット!~読んだ本をより理解するために~

アラフォーのおっさんが読んだ本を無駄にしないため、自分の仕事にどう活かそうか綴ってます。

【韓非子】まずはザックリ押さえよう。

今回から韓非子について書いていこうかと思います。

読んだ本はこちらです。
ビギナーズ・クラシックス 韓非子 西川靖ニ 著


1.韓非子って何を主張した人?

韓非子は、君主が家臣を掌握するのためにどんな方法よいか?を考えた人です。

韓非子の前には、孔子孟子がいました。彼らは、古代の聖王のように、家臣に尊敬されるよう徳を積み、家臣に忠義心を持ってもらうことが大事、と考えていました。

韓非子はこの考えを否定します。時代にそぐわない、君主と家臣の間に忠義なんてあるわけないだろ、と。

そんなんじゃ国を治めることは不可能ですよ、寝首をかかれますよ、と。

では、何で治めようと考えたのか?

・厳格なルール(法)
・人を操る術(術)
・権力(勢)

の3つが必要と考えていました。

では、なぜそういう風に考えるようになったのでしょう??


2.人は利己的な生き物である。

韓非子は、「人は自分の利益のためだけに行動する」と言っています。

そうすると「じゃあ、家臣に利益や恩賞を与え続ければ、上手く行くのか?」と考えるかもしれません。

韓非子は、恩賞も必要ですが、それよりも、ルールを破ったら厳しく罰することが必要だ。
信賞必罰こそが重要だ。と、言っています。

家臣が君主の立場を乗っ取らないように、厳しいルールを厳格に適用させよう、って考えました。

そもそも、君主の妻子ですら、自分が権力を握るためには、君主を無き者にする。それが人間。と、言ってしまう人です。

「愛は地球を救う!」ぐらいの上っ面なことを言ってほしいのものですが、そんなことは一切言いません。

読んでいて、甘い考えを奥底からえぐられる感じがします。だからこそ楽しいです。


3.オススメしたい人

内部統制の担当者は、マジで読んでおいたほうがいいと思います。

どうやって従業員の利益を潰すか?発見するか?の基本的な指針になると思います。

中小企業の総務や経理の人にもおすすめです。

数回に一回はちょっと精算を盛ってくるような従業員がいるような会社の総務・経理の人はなおさらです。


ザックリ編はこの辺にしておいて。
次回から、各論を話していこうかと思います。