アウトプット!~読んだ本をより理解するために~

アラフォーのおっさんが読んだ本を無駄にしないため、自分の仕事にどう活かそうか綴ってます。

プロ弁護士の思考術 その4

今回も『プロ弁護士の思考術(矢部正秋著)』について。

第4章「他人の正義を認めつつ制する」を読んで得たことを。

①.この章の内容をざっくりと
・同じ事柄でも、見る人が違うとそれぞれ違う解釈をする。人は自分の主観に基づいて物事を判断するから。そしてその判断は間違っているわけではない。
・自分の考えが絶対的に正しいわけではなく、他人の考えも受け止めて、最適解を目指すように思考しよう。

②.この話を受けて考えたこと
中小企業だとスピードが命なので、現場の方々が細かいルールを守ってくれないことがある。
例えば、決裁者から口頭で承諾を得ていることに対して、こちら(私は管理部門で働いています)から「稟議書を出してください」と言っても、「いや、報告・相談済みだからいいでしょ。忙しいからその時間も惜しいよ。」というやり取りがあったりする。

ここで私は「確かに決裁は取れているので、実行することに問題はないです。ただ、正式な記録を残しておかないと、記録のないことによって何か事件が起こったら、後々面倒なことになりますよ。自分の身を守るためにも記録を残しておきましょうよ。」と言ってきた。

ここで「ルールなんだからしっかり守れよ!そんなこともできないのか!」とこちらの立場だけで言ってしまうと、反発してしまう。

なので「私はあなた達の立場や状況を理解している。それでもやったほうがいい。」というスタンスで接さないとな、と経験から考えていた。

この章を読んで、やってきた方向性が間違いではなかったんだな、と再確認できたのは嬉しかった。

③.他に活かせそうなこと
採用面接は複数(大体3〜4人)で行っているんだが、合否判定が割れることがある。

今までは数の論理で押し切っていたのだが、反対意見があるということは、面接の内容を振り返って再度合否を考え直すべきでは?と考えた。

面接直後は候補者の印象で合否を決めている部分もあるし。

良い点、悪い点を客観的に見直す(事実と意見をキッチリ分ける)ようにしないとな、と。

自分から一歩引いて物事を見るってのは、意識しないとできないからね(意識しても難しいんだけど)。