プロ弁護士の思考術 その5
今回も『プロ弁護士の思考術(矢部正秋著)』について。
第5章「不運に対して合理的に備える」を読んで得たことを。
①.この章の内容をざっくりと
・結果とは一見関係なさそうなものが、影響を与えることがある。
・全てが自分の思う通りに進むことはない。不測の事態(マサカ)をできる限り想定して望まないといけない。
・逆に「ダメだろう」と思っても、成り行き次第でうまく行くこともある。
つまり、自分にとって都合のいいことばかりを想定しないで、局面ごとに「そうではないかもしれない」も想定しないと、ってこと。
②.内容を活かすには??
採用の面接をやっていると「この人にはなんとか来てほしいな」と思うことがある。
面接で盛り上がったし、確度は高そうだなって手応えもあった。よし、一気に内定承諾だってときに、あれ?こんなに雰囲気違ったっけ??となることがある。
(もちろん承諾してくれない)
このときはすっかり忘れている。
「候補者はいつでも断ることができる」
ということを。
そしてショックを受ける。
例えるなら「俺のことを好きだと思わせぶりな態度を取る子に告白したら、なぜか振られた」みたいな感じになる。
この本を読んでみて、「他と比較して足りない部分があったから、選んでもらえなかったんだろうけど、面接で気持ちが高ぶっていたせいで、聞き漏らしたのか?」と考えた。
候補者は何を一番重視しているか、具体的に聞いたのか?と。
「マサカ」を取り込んでいなかったのでは?と。
いや、こっちが勝手にアツくなっただけなんだけどさ。
うまく行くことばかり考えているとうまく行かない。
冷静に「そうでないかもしれない」を持ち続ければ、他に手を打つことはできるんだなって。