アウトプット!~読んだ本をより理解するために~

アラフォーのおっさんが読んだ本を無駄にしないため、自分の仕事にどう活かそうか綴ってます。

プロ弁護士の思考術 その6

『プロ弁護士の思考術(矢部正秋著)』についても残り二回となりました。

そろそろ次のネタも考えておかないと、ってころですね。

第6章「「考える力」と「戦う力」を固く結ぶ」を読んで得たことを。

①.この章の内容をざっくりと(インプット)

・裁判では「正しいもの」が必ず勝つわけではない。

 →民事裁判の目的は「紛争解決」であって「真相解明」ではない。

  裁判官に「これはどうやら本当のことだ」と思わせたほうの勝ち。

  真実と異なることも証拠があれば「正しい」となる。

・紛争を解決する=強硬姿勢を貫く、ことではない。

 友好的に解決できるのであれば、そちらから選択する。

・相手は勝つために卑怯なこともしてくる、と備えておく。

・紛争解決は長い時間を要する。場面ごとにどの策が一番良いかを考える。

②.内容を活かすために(アウトプット)

私は法務も担当しているが、裁判で紛争を解決したことなんてない。

労働審判ぐらいなら経験はあるが…)

「戦う場面」といったら、契約書の内容修正のための交渉や、クレームを友好的に解決したぐらい。

なので、今回の話をそのまま活かすことができないのだが、面接を戦う場面として考えると、活かせそうなところがある。

 

まず、候補者は面接ですべて話すわけではない。

紹介会社や人材コンサルの入れ知恵もあるのだろうが、事実の一部を切り取って話してくる。


例えば、よくあるのが、「前年度売上の120%達成」。

これだけだと、自分の力だけで成し遂げたのか、たまたまそうなったのか、まったくわからない。

 

どのようなことを考えて行動したのか、そのときの背景(特需があったのかどうか?など)を聞いてみないと間違った判断をする。

 

次に、候補者は、自分に都合の悪いことは言わない。

後になって発覚しても「聞かれなかったから言わなかっただけだ」と必ず言う。

書類に書かれていないことを面接で聞かないと事故る。

不運(ハードラック)と踊(ダンス)っちまう。

いや、聞けばよかっただけだから、不運(ハードラック)で片づけてはいけない。

 

③.本当の「戦う力」を身につけるために。

1).

 面接をするときに「候補者がこれを言ってはダメだ」という基準を決める。

 例えば、やってもいないことをやった、とか。

2).

 書類に書いていないこともしっかりと確認する。

 書類に書いていないことで候補者が隠したいことをあぶりだす。