アウトプット!~読んだ本をより理解するために~

アラフォーのおっさんが読んだ本を無駄にしないため、自分の仕事にどう活かそうか綴ってます。

【論語】その1 三人行けば、

今回から「論語」のアウトプットをしようと思うのですが、まずは何についてアウトプットするかを決めとかないと。

全部で7回書こうと思うのですが、全て「人間関係の心得」についてアウトプットしようかと思います。

論語は「よりよい政治を行うために、為政者はどうあるべきか?」を書いた本です。
書かれている内容は政治学ではありません。
徳(人に対する思いやりや愛)により治めるとよい、と書かれています。

人に対してどう接するとよいか?が書かれているので、人間関係の悩みを解決するには、うってつけの本です。
(まぁ正直言うと、論語に書かれていることは良い子ちゃん過ぎて、いらつくこともあるんですが)

一緒に基本姿勢を学んでいきましょう。


今日、ご紹介する文章はこちら。

子曰く、三人行けば、必ず我が師あり。
其の善なる者を択びて、之に従い、其の不善なる者は、之を改む。

老先生の教え。自分を含めて三人が同行するとき、必ず自分にとって師となる人がいる。善き人であれば、その善いところを選びとってまねよう。悪しき人であれば、そうならないようにと反省する。

論語 ビギナーズ・クラシックス 加地伸行 著 p.28


この文章は「三人いれば、自分より優れた人がいるから、その人の真似をしよう。自分より劣る人もいるから、その行動を見たら、自分のことのように反省しよう」と、捉えられているかと思います。

しかし、本当にそうでしょうか?

すべての点において、自分より優れる人、劣る人って、いるのでしょうか?

僕はそう思わない。例えばAさんとBさんと自分がいて、ある点においてはAさんは自分よりすごいと思うが、別の点ではAさんは自分よりも劣っている、となることはよくある事だし、Bさんにも同じことが言えるはず。

つまり、ある一つの出来事に対して、善い人かどうかはその時々によって変わってくるから、自分の基準を持ったうえで、その人の行動をしっかり見ていないとダメだってこと。

絶対的な優劣ってない、って考えとかないと偏ってしまう。

それぞれの人の「善い」ところをパクって、なじませて、オリジナルにするのが、その人の個性ななる。
また、パクらないという判断基準を持つのも、個性。

基準を持つのが、まずは大事。